オープンマインドの意味は?
オープンマインドとは「自分の心を開き、相手の考えを取り入れることもできるという気持ちのあり方」のことです。
オープン(開く)とマインド(気持ち)の語感から、「自分の心を開く」という意味のみにとらえてしまいそうですが、違います。
自分のことを包み隠さずに一方的に話をする姿は、オープンマインドとはいいません。
オープンマインドの、もう一つの重要な要素は、相手の考えを取り入れることができる柔軟さです。
自分の考えだけを大事にするのではなく、相手が考えていることにも耳をかたむけ、ときには自分の考えの方を変えることができる。
そのような心もちのことを、オープンマインドといいます。
オープンマインドの類語
オープンマインドという言葉は、訳に当たる日本語がありません。
「Keep an open mind」で「偏見にとらわれないで」という意味になります。
「オープンマインドを保っ(keep)て」が「偏見にとらわれないで」となることから、オープンマインドは「偏見のない気持ち」と訳すことができるかもしれません。
オープンマインドの類語は、「公正な見方」「柔軟さ」。それらを持つことのできる「余裕のある心」なども当てはまると言えます。
オープンマインドの対義語
オープンマインドの対義語は「クローズマインド」です。
直訳すると「閉じた心」ですが、オープンマインドの対義語としては「固定概念」という意味になります。
自分の考えに固執し、偏見を変えることができない心のあり方が、クローズマインドです。
自分の考えのみが正しいと信じ、他人に自分の意見を押し付ける人も、クローズマインドの持ち主といえます。
オープンマインドになれない人の特徴とは?
オープンマインドであれば、心のあり方そのままに、世の中を柔軟に渡っていくことができます。
しかし、人の意見を受け止めるだけでは、オープンマインドとはいいません。
自分の意見の方が正しい場合には、主張するのもオープンマインドのあり方です。
日本人は「空気を読む」ことに長けているため、主張するのが苦手であり、そもそもオープンマインドを実現しづらい面があります。
他にも、オープンマインドの実現をさまたげる特徴があります。
ネガティブ思考が強い
ネガティブ思考の持ち主は、オープンマインドを実現しづらいかもしれません。
「自分の考えなんて否定される」「間違っているかも」という気持ちでは、外に向けて表現するのは難しいからです。
意見を出すのをためらっていては、賛成意見も反対意見も得られません。
自分の考えを否定されるのは、誰でも怖いですし、嫌なものです。
しかし、それを受け止めようとするのが、オープンマインドの持ち主です。
また、ネガティブ思考の人は、自分が否定されそうな場所には、わざわざ出ていかないものです。
固定されたメンバーや価値観の中では、新しい意見を聞く機会も少なくなってしまいます。
そうなると、オープンマインドの実現は、さらに遠のいてしまうのです。
強いトラウマを持っている
心にトラウマがあると、オープンマインドになりづらいかもしれません。
人に拒絶され悲しい思いをしたなどのトラウマがある人は、再び傷つくことを何より恐れるからです。
もう傷つきたくないという心があり、恐怖で思いを外に出せない人がオープンマインドを得るには、それなりの時間が必要になるでしょう。
トラウマのために人を信じられないという人もいます。
本音で話すことができない
本音を話すことが苦手で、いつも相手に合わせている、という人も、オープンマインドになるのは難しいかもしれません。
本音を話すことが苦手な人は、いさかいや衝突を嫌う人です。
ことなかれ主義では、自分の気持ちを通すことはできません。
本当は嫌だと思っていることを、断れなくて受け入れてしまっている、という場合も同じです。
オープンマインドになる方法
オープンマインドでいられれば、自分の気持ちを堂々と表すことができ、ストレスの少ない人生を送ることができるでしょう。
率直な意見交換ができる関係を作ることができれば、仕事面での成果も上がるはずです。
オープンマインドになれる方法をお伝えします。
ポジティブ思考を心がける
オープンマインドになるには、ポジティブ思考を大切にしましょう。
人生に嫌なことが起こらない人はいません。
オープンマインドを持つ人は、嫌なことが起きたときも、それを受け止め、嫌な人に出会ったときも「世の中にはこんな人もいる」とやり過ごします。
オープンマインドになるには、自分の考えを大事にすることが重要です。
自分の考えに自信があれば、嫌なことや嫌な人から、影響を受けることは少なくなるでしょう。
「この人は嫌な人」と決めつけることなく、他人として尊重し、良い行いをします。
自分が良い行いをすれば、周りの人も良い行いをするようになる。
そう信じることができれば理想的です。
人と接する時間を増やす
オープンマインドを手に入れるためには、人と接する時間を増やしましょう。
人と接する時間が増えれば、その分だけ、自分と違う考えに触れる機会が増えます。
オープンマインドの対義語「固定概念」から離れるためには、たくさんの人の考えに触れるのが効果的です。
また、自分の考えをアウトプットする練習にもなります。
新たな発見があるかもしれないし、自分の間違いに気づくかもしれません。
無理しすぎない
オープンマインドになることは、より良い人生を生きるために、非常に効果の高いことです。
しかし、無理して自分をさらけ出そうとしても、うまくいかないかもしれません。他人の考えを受け止めるにも、感情が邪魔する場合もあるでしょう。
まずは、現在の自分を認めることが大事です。
自分を肯定することができれば、それは自信となり、やがて、外に向かって気持ちを表現するエネルギーとなります。
少しずつ、ステップアップしていきましょう。
オープンマインドまとめ
オープンマインドを実現している人は、自分が正しいときも、自分が間違っているときも、イキイキとしています。
自分の考えには自信を持って良いし、間違っていたら直せば良い。
それを分かっているからこそ、常に前向きでいられるのです。
本記事のチェックポイント
- オープンマインドとは「自分の心を開き、相手の考えを取り入れることもできるという気持ちのあり方」
- なりづらいのは「ネガティブ思考」「トラウマ」「本音で話すことが苦手」な人
- オープンマインドの訓練には「ポジティブ思考を持つ」「人とたくさん会う」ことが効果的
- 無理をしないことも重要、自分を大切に!